その日の天気や季節・温度・湿度・染色液の状態などによっても雪花絞りのできあがりは千差万別で、熟練の職人が一人で手がけても同じ雪花絞りは存在しません。
雪花の形は、制作過程における折りの癖や微妙な力加減、染色加減などで異なってきます。
それ故に、ご友人同士が同じ生地で同じ柄を選択しても染め上がった雪花の形に違いが出てきます。
折りから染めまでほぼすべてをご自身で手がけていただくため、つくり手の性格などその個性が反映されており、なかなか意図したとおりにはならない…これが手仕事の難しさでもあり楽しさでもあります。
雪花の色も、天候や染料の微妙な加減などによって、その色合いは常に一定ではありません。
そのために、雪花の色が予定より濃くなって染まることや明るく染まってしまうこともありますので、あらかじめご了承ください。
もしご希望の色がございましても、できうる限り近い色になるようにと配慮をいたしますが、厳密な色指定で染色をお受けすることはできません。
雪花の形や色がご希望に添わない場合がありましても、やり直しや染め直しができないことをご了承ください。
また、ご希望の色になるよう事前ないしは当日にテストをしたり、「希望の雪花の色や形にします。」「希望の色に近づけます。」などと言ったお約束はできないこともご理解ください。
お選びできる色は、その年に保有している染料によって異なります。
1色目にお選びできる色は、本ページ「雪花を選ぶ」以下に掲載(「純情に」「佳麗に」)している色になります。
2度染めは、1色目とは異なる染料を用いますのである程度の希望の色を選択できます。
「2度染め」の内容につきましては、「よくあるご質問」の「15. 2度染めとはどういった染めですか?」をご参照ください。
雪花の形や色のテストを幾度も重ねた厳しい環境下で職人が時間をかけ一貫して取り組む完成された“商品”ではなく、ワークショップを通してものづくりの難しさと楽しさを、ご参加いただく方々が主となって体験・体感し創り上げる“作品”になります。
できうる限り職人が寄り添い希望に応えられるように導いてまいります。
百貨店や呉服店に並ぶ完成品を選ぶのではない、ご自身が手がけ創り上げた唯一無二の雪花絞りとして喜びと自信を持っていただけたら幸いです。